海外販路開拓のアクションを行う際には目的を明確に!

 

こんにちは!

小さな会社の海外輸出を全力でサポートする海外販路開拓コンサルタントの有本です。

 

海外への販路開拓を行う上でいろいろな施策(アクション)を行うと思いますが、その際に重要なことは、「何のためにその施策を行うのか?」ということを意識して行う(=目的を明確にする)ということです。

 

どのような施策を行うにしても、それをするための目的があるはずです。

 

海外での商品の知名度を上げるために広告や宣伝を行うとか、販売代理店を探すために海外の展示会に出るとか、会社について親近感をもってもらうため、SNSで会社の日々の活動についての情報発信を行うとか、ですね。

 

これらのことを目的を意識しながら行うのと闇雲に行うのとでは、得られる結果に大きな差が出てきます。

 

海外の展示会に出ることを例にとってみましょう。

 

海外の展示会への出展目的も様々なものがあります。

海外の市場のトレンドを調べたり、競合相手の商品を調べたりといった市場調査が目的の場合もあるでしょうし、自社商品のPRが目的の場合もあるでしょう。

あるいは販売代理店を探すのが目的と言う場合もあると思います。

 

それぞれの目的によって準備することや、会期中の動き方なども違ってきます。

例えば市場調査が目的であれば、調査用のアンケートを用意したり、訪問する他社のブースをリストアップしたりといった準備が必要になりますが、ブースのデザインや商品ディスプレイなどにはそれほど気を使わなくても良いでしょう。

一方、自社商品のPRが目的であれば、どのように展示をすれば商品がより魅力的に見えるか、商品ディスプレイの仕方やブースのデザインをしっかりと検討する必要があります。

 

また、SNSでの情報発信を例にとってみても、会社について親近感をもってもらうために行うのか、あるいは自社商品のブランディングのために行うのか、によって投稿すべきコンテンツの内容が異なります。

会社について親近感をもってもらう目的であれば、会社の歴史にまつわる話だとか、経営者の想いなどを投稿したりすべきでしょうし、商品のブランディングが目的であれば、商品を実際に使用している写真や商品の良さが伝わるコンテンツなどを投稿すべきでしょう。

 

目的を意識しないでただ投稿をしても、狙ったターゲットには響かず、結果としてアクセスも増えません。

 

海外展開の施策は実際にやってみると期待したような反応が得られなかったり、なかなか効果がでなかったりすることが多く、その都度修正をしながら進めていくわけですが、目的を意識しないまま修正をしていくと、商品ブランディングのために始めたはずの施策がいつの間にか商品を売るための施策になってしまっていて、当初の目的である商品ブランディングがいつまでたってもできないといったことになりがちです。

 

海外展開の施策を行う際には、時々立ち止まってみて、「何のためにこれをやっているのか?」ということを再確認しながら進めることが大事だと思います。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

  


有本貿易相談事務所

 

愛知県大府市柊山町5-336 701

Email: info@arimotoboueki.com

Tel: 0562-46-5785 Fax: 0562-46-5785

Mobile: 090-4255-8920


【所長プロフィール】

 

名前:有 本  泰 夫

 

●(一社)貿易アドバイザー協会認定貿易アドバイザー

●名古屋商工会議所海外展開アドバイザー

●ジェトロ浜松貿易相談会アドバイザー

●ジェトロ新輸出大国コンソーシアムエキスパート

 

早稲田大学法学部を卒業後、精密機器メーカーにて17年間海外ビジネスに携わる。

3年半のドイツ駐在を含め、欧州を中心に、アジア、中東を数多く訪問し、海外顧客との商談、展示会出展、新規取引先開拓を行う。

2015年AIBA(貿易アドバイザー協会)の貿易アドバイザー試験に合格。認定貿易アドバイザーとして独立。

中小企業の目線に立った、分かりやすく丁寧な指導には定評がある。

2016年6月より2018年3月まで、ジェトロの新輸出大国英文貿易実務エキスパートとして、全国の中小企業の英文実務の相談、指導を行う。

2018年4月より、ジェトロの新輸出大国機械分野エキスパートとして中小企業の輸出へのハンズオン支援を実施中。

 

【セミナー及び原稿執筆等実績】

 

●ジェトロ貿易マガジン執筆

 - 20167月配信「海外企業との販売代理店契約を締結する際の注意事項」

 - 20175月配信「海外展示会へ出展する際のポイント」

JCAジャーナル20167月号、8月号、9月号 論文執筆

●ジェトロ名古屋にてやきもの輸出ワークショップを実施(20169月)

●ジェトロ北海道にて旭川家具輸出ワークショップを実施(20176月)

●ジェトロ佐賀にて家具輸出ワークショップを実施(20176月)

●ジェトロ佐賀にて唐津(コスメ製品)、有田(有田焼)輸出ワークショップを実施(20178月)

●墨田区にて輸出ワークショップを実施(20178月)

●品川区にて輸出ワークショップを実施(20179月)

●ジェトロ名古屋にて常滑焼輸出ワークショップ(全3回)を実施(201710月)

●瀬戸市にて愛知県/瀬戸地域窯業技術協議会共催の瀬戸焼海外販路開拓セミナーを実施(20182月)

●ジェトロ名古屋にて瀬戸焼海外販路開拓ワークショップを実施(20183月)

 

その他新輸出大国コンソーシアムエキスパートとして全国各地の中小企業に対しての貿易実務指導を多数実施。