販売促進活動はAIDMAを意識して行う

 

こんにちは!

小さな会社の海外輸出を全力でサポートする海外販路開拓コンサルタントの有本です。

 

 

「AIDMA」という言葉を知っていますか?

 

これは、消費者がモノを購入するときの心理状態の変化とそれに伴う実際の行動を示したもので、マーケティング戦略を立てる時によく使われる言葉です。

(AIDMAの他にも捉え方の違いでAISASとかSIPSとかで表現したりします。)

 

消費者が商品の存在を知ってから購入に至るまでのプロセスを、『認知』『興味・関心』『欲求』『記憶』『行動』の5つに分け、それぞれの英語の頭文字(A=Attention, I=Interest, D=Desire, M=Memory, A=Action)をとって、『AIDMA』と表現されています。

 

何らかの宣伝や広告などで商品の存在を知り(=認知)、「これはどういった商品だろう?」「面白そうだな」と興味を持ち(=興味・関心)、さらに詳しい商品のメリットや使用例を知って「欲しい」と思い(=欲求)、実際に購入する(=行動)、といった感じですね。

細かい部分は状況やその人の性格などによって異なりますが、基本的には消費者がモノを買うときの心理状態はこのように変化していくわけで、それぞれの心理段階で適切な働きかけを行うことにより、消費者を、スムースに次の段階に進めることができ、最終的に購入まで導くことが可能になるのです。企業のマーケティング活動の目的はこの心理の流れを人工的に作り出すこととも言えます。

 

ただし、これまでの経験上、小さな会社のマーケティングを考えた場合、A、I、D、M、Aのそれぞれの段階に応じて、細かく分けて施策を実施することは実際には難しいので、A(知ってもらうための施策)、I+D(興味を持ってもらい、欲しいと思ってもらうための施策)、M+A(思い出してもらい、購入を後押しするための施策)の3つの段階に分けて考えると良いと思います。

 

例えば、まず海外のメディアに対してプレスリリースを送ったり、リストアップした販売代理店候補に対してダイレクトメールを送ったり、SNSで広告を出したりして商品のことを知ってもらい(「認知」)、次にSNSでの情報発信やHPのコンテンツを充実したりして、商品の興味を持ってもらって「欲しい!」と思ってもらい(「興味・関心」「欲求」)、メルマガ登録をしてもらったユーザーにメルマガを定期的に送信したり、リストアップした販売代理店候補に定期的にメールでフォローアップを入れるなどして、商品のことを思い出してもらい、その中で期間限定キャンペーンやお試し価格などを紹介して購入につなげる(「記憶」「行動」)、といった戦略が考えられます。

 

このように、海外で販路開拓を行うために行うプロモーションや、宣伝・広告活動などの販売促進活動は、このAIDMAを意識しながら、潜在顧客の心理状態の変化の段階に応じて適切なタイミングで、適切なメッセージを送ることで、より高い効果が得られます。

 

一度自社の販売促進活動がこのAIDMAに照らして合っているかどうか確認してみると良いと思います。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

  


有本貿易相談事務所

 

愛知県大府市柊山町5-336 701

Email: info@arimotoboueki.com

Tel: 0562-46-5785 Fax: 0562-46-5785

Mobile: 090-4255-8920


【所長プロフィール】

 

名前:有 本  泰 夫

 

●(一社)貿易アドバイザー協会認定貿易アドバイザー

●名古屋商工会議所海外展開アドバイザー

●ジェトロ浜松貿易相談会アドバイザー

●ジェトロ新輸出大国コンソーシアムエキスパート

 

早稲田大学法学部を卒業後、精密機器メーカーにて17年間海外ビジネスに携わる。

3年半のドイツ駐在を含め、欧州を中心に、アジア、中東を数多く訪問し、海外顧客との商談、展示会出展、新規取引先開拓を行う。

2015年AIBA(貿易アドバイザー協会)の貿易アドバイザー試験に合格。認定貿易アドバイザーとして独立。

中小企業の目線に立った、分かりやすく丁寧な指導には定評がある。

2016年6月より2018年3月まで、ジェトロの新輸出大国英文貿易実務エキスパートとして、全国の中小企業の英文実務の相談、指導を行う。

2018年4月より、ジェトロの新輸出大国機械分野エキスパートとして中小企業の輸出へのハンズオン支援を実施中。

 

【セミナー及び原稿執筆等実績】

 

●ジェトロ貿易マガジン執筆

 - 20167月配信「海外企業との販売代理店契約を締結する際の注意事項」

 - 20175月配信「海外展示会へ出展する際のポイント」

JCAジャーナル20167月号、8月号、9月号 論文執筆

●ジェトロ名古屋にてやきもの輸出ワークショップを実施(20169月)

●ジェトロ北海道にて旭川家具輸出ワークショップを実施(20176月)

●ジェトロ佐賀にて家具輸出ワークショップを実施(20176月)

●ジェトロ佐賀にて唐津(コスメ製品)、有田(有田焼)輸出ワークショップを実施(20178月)

●墨田区にて輸出ワークショップを実施(20178月)

●品川区にて輸出ワークショップを実施(20179月)

●ジェトロ名古屋にて常滑焼輸出ワークショップ(全3回)を実施(201710月)

●瀬戸市にて愛知県/瀬戸地域窯業技術協議会共催の瀬戸焼海外販路開拓セミナーを実施(20182月)

●ジェトロ名古屋にて瀬戸焼海外販路開拓ワークショップを実施(20183月)

 

その他新輸出大国コンソーシアムエキスパートとして全国各地の中小企業に対しての貿易実務指導を多数実施。